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ぼんじゅーる、アビジャンからです。
写真は現地の新聞に掲載されたものが、ネットニュースになっていたのでお借りしました。
(引用先は下記)

滞在2か月に近づきつつあるこの頃、こちらではお葬式がとても多いことに気づきました。
誰かの親が亡くなれば、バスを貸し切って乗り合い、村まで葬儀に向かいます。
冠婚葬祭の多い国と言うか、どちらかというと葬儀が多いように感じます。

久々に顔を出すと、なんだか大騒ぎ。
どうしたのかな、と思い手話を読み取っていると、大変なことが起きたことが分かりました。

正午に村の葬儀が終わり、そろそろと弔意客たちがバスで帰り路につき、棺を運ぶなどして葬儀を営む仕事をした人たちも片付けて帰路についたときのこと。
ちょうど同時期に強盗があり、けっこうな大金が盗まれて警察が捜査していたそうです。
葬儀の仕事の人たちの車は、一般客とは別のルートで街に戻ろうとしていました。
その途中で、警察が葬儀の仕事の人たちの車を止めて、運転手を含む6人全員に降りるように指示しました。


全員がそれに従って降りたところ、その場で問答無用で銃殺されたそうです。


警察が車に乗り込み、調べると調査対象の盗難の現金はありません。
まちがいだということが分かりました。


まちがいでした、って・・・じゃないでしょ!?


せめて、車を止めてから車内を捜査し、何も見つからなければ解放すればいいのです。
それを問答無用で銃殺だなんて。
この事件は地域の新聞にはトップで取り上げられました。
葬儀に参列した人たちは、このニュースでもちきりでした。
みな一様に憤り、どうしてそんなことをするのか、警察の対応に不満を述べていましたが、どんなに嘆いても命は戻りません。

コートジボワールの警察は、ほかの国のように賄賂を要求したりしないのでいい印象を持っていましたが、今回の事件だけではなく、通常の対応においても「問答無用」という雰囲気は常につきとまっているのです。
それは内戦を経験した国の人たちが、これから少しでもこの国を良くしようと思っているにせよ、荒々しい対応に慣れてしまっているのか、それ以外の方法を考えることが経験的にできないのか、そのような背景もあるのではないでしょうか。
すくなくとも、自分が丁寧に扱ってもらった経験がなければ、自分以外の人を丁寧に扱うことはできません。

ろう者の一人と、私と、聞こえる職員で話をしていたときのことです。


ろう  戦争がまだ続いているんじゃないか、その地域では
ねこ  戦争は終わったんじゃない?
ろう  (聴こえる職員に向かって)その地域は戦争中?
聴職  戦争じゃないよ、強盗があって調査中で、間違って殺されたって
ろう  戦争じゃなかったんだ、何も殺す必要ないのに
ねこ  抵抗したの?
聴職  ううん、指示に従って車から降りたって書いてある
ろう  だったらなぜ殺すんだ!


そうか、このろうの人には、この国の戦争が完全に終わったとは思えない、不安要素があったんですね。
それが「戦争がまだ続いているんじゃないか」という発想になる。
その情報のエラーを、フランス語が読めて情報の収集が速い聴こえる職員が修正していく。
ろう者は修正された情報を反復的にまた広めていく。
このような手話による伝播について、なんとなく観察してしまいました。
この話題でもちきりの私の周辺は、停電もあって特に仕事をするということもなく、こうして一日が過ぎていきました。


フランス語が読める人
http://koaci.com/cote-divoire-drame-arrah-employes-dune-entreprise-funeraire-confondus-avec-braqueurs-morts-109701.html?lang=1
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2017.05.31 Wed l diary トラックバック (0) l top

ぼんじゅーる、アビジャンからです。


少し時間があきましたが、夫がマラリアにかかり、入院するという体験をしました。
いまは回復に向かっているので安心してください。

本人についての細かいことは書かないでということなので、周辺でおおっと発見したことをいくつか書きます。


〈救急車逆走!〉
救急車を呼ぶことになりました。
コートジボワールの救急車は基本的に有料です。
交通事故などで命の危険があるときは、無料の国の救急車を呼べるそうです。
日本円で5,000円ぐらいですが、25000セファ、普通の人はもってません。私も普段なら持たない額ですが、到着したら払えとすぐ言われます。

救急車は10分でつく、といわれて30分ぐらい待ちました。
さらに、ドライバーひとりだけで、担架を持ってくるわけでもないのです。
救命スキルゼロ。
乗ったらそこらあたりにチューブが捨ててありました。
エアコンもなし。ここ、熱帯ですからね。
発進し、サイレンを鳴らしますが、誰もどきません。
もともと、ぎちぎちに車が入り込んでいるので、空けたくてもスペースがないのです。
そこで救急車は車線を変更し、全力で逆走しましたよ!
ああ…こっちのほうが危ないわ。思わず祈りました。


〈眠る医者〉
セレブな、おそらくこの国のトップクラスの病院に入りました。
しかし、救急車の運転手が場所を知らないので、手間取りました。
結局、呼んでから1時間ほどで到着。
心臓とか脳なら危ないです。
救急対応で点滴に入り、見ているとゴム手袋で腕を縛って止血。うむ、機能的にはまあ良いでしょうか。
奥の手術室から出てきた医師は頭にキャップをかぶり、足にはカバー。
でも、その足で出てきてまた手術室へ戻りましたよ。
事務スペースにいた医師は目の前に患者がいるのに、途中から居眠りを始めました。
う~ん、いいのか? 
モラルはどうなっとるんだ?


〈こってりの病院食〉
病院食は部屋代に込みでありましたが、油こってりの肉やピザが出ましたよ。
はあ…こんなの誰が食べられるかいな?
夫の代わりに私がおいしくいただきました。


退院のときに来てくれたYくんとの会話です。


Yくん  私立のほうが断然、サービスがいいよ。

ねこ   そうなん? 国立は?

Yくん  エアコンないし、ごはんもない…サービスも最悪

ねこ   病院にエアコンないの?!(ここ熱帯!)

Yくん  ありません。この病院はVIPだよ!



そうなんですねえ。
貴重な体験をさせてもらいました。
マラリア、はやくワクチンを作ってほしいです! ハマダラカも絶滅を!

今回の入院にあたり、現地の日本人に助けていただきました。
故郷離れての同胞の助けは、身にしみます。
おかゆをいただいて、食べられたのでホッとしました。ありがとうございました。

マラリアのことは次にまた書きます。
ああ、ほんとに疲れたわ。


2017.05.30 Tue l diary トラックバック (0) l top

ぼんじゅーる、アビジャンからです。
今日の写真は、激しいスコールの雨水を桶に貯めているところを撮影したものです。

聾学校に居たら滝のようなスコールが来て、グラウンドは川に。
いつ止むのかな、これはすごいな。
タクシー呼ぶにも呼べないし、と雨が静まるのを待っていると、ぼんっと停電!

雨が当たるむきだしのところに電気の設備があって、壊れたみたいです。
雨どいの箱みたいなのを工夫してつけられないのかしら。
電気会社の人を呼ぶ、と職員はおおわらわ。
工事の人は来たけれど、携帯をいじっているばかり。
どうしたのかな? なんで仕事しないのかな? と聞いてみると「雨が止んだらとりかかる」。
ああ、それじゃ今日中の復旧は無理ですねえ。
降りが弱まったところでそそくさとおいとまし、帰宅しました。

そしたらですね。
なんとですね。

水道の蛇口から水が出てきたではありませんか!
14日ぶりの水!
思わず、水到来を祝福するダンスを踊ってしまいました(自作)。

それまで、雨が降ってきたら夜中の3時でも起きて、水をどちらのバケツに入れるかどうかで言い合いになって、という生活でした。
5月からは、4月に桶に入れた水道水を大事に使っていたのですが、最近になってふたをあけたら底のほうに茶色いものがうようよとうごめくのが見えてしまい…。
水道水は、もともと視認できるほどに茶色くて鉄の味がしていたので、鉄分が沈殿したのかなとその時は思ったのですが、陽が上がってからもう一度よく見ると最悪なことに、それは5ミリぐらいの長さのミミズのようなものだったのです。


かめ  どした!?(飛んできて一緒に覗きこむ)
ねこ  虫がいるううう
かめ  わっ、見てはだめ! いないいない、すべては夢!


と部屋を追い出されて、後始末の方法を相談しました。


ねこ  これはいったん処分するか
かめ  そうだね、トイレに流そうか
ねこ  上の方はきれいだからペットボトルに詰めて


トイレと言えば、精神的なショックからか、家で使えなくなってしまってしまいました。
具体的に言うと、私のおなかが詰まってます。
流すのに水をたくさん使うでしょう? 水を使いたくないと抑圧されているから。


かめ  こまったね、下剤はないし
ねこ  そうだ、青空レストランで外食するか!
かめ  それいいねって、いいのか?!


ストリートマーケットでは魚や肉を炎天下で冷蔵なしで売っているため、地域にあるレストランで食べると必ず食中毒状態になってしまいます。
それを下剤として利用してみてはということでしたが、胸がむかむかとするという以上の体調の悪さもセットでやってくるので、あまり褒められた方法ではないですよね。
そんな話をしていた矢先の水の到来!
久しぶりにシャワーの設備を使うことができました。もう最高です。
同時に激しいスコールも来ました。浸水するのではないかと思うほどの降水量です。

かめ  水道とスコール、同時に来なくてもいいのにね
ねこ  むだだよね、もったいない
かめ  来なくてもいい時に来るという(笑)

そんなことを話していたら、ぱんっと停電してしまいました。
そうか、スコールが来たら電気設備に影響して停電するんですね。
地域全体で停電してしまったので、復旧するのはいつになるのかわかりません。

かめ  電気なくても水はたっぷりあるよ!
ねこ  でも、うち電磁調理器だから、ごはん作れないよ
かめ  まだ作り始めてなかったの? よかった、生煮えだと困るからね
ねこ  ご飯食べに行きましょー!
かめ  よっしゃー!

というわけで、自家発電のある高級レストランに来てまったりしております。
今日はこちらはキリスト教の祭日で、お休みなんですよ。
雨上がりの渋滞を抜けてやってきました。
幸せってなんだろう?
水があって、電気があって、インフラが整っていることでは?
というわけで、一気に幸せ気分に満たされた私たちでした。
スコールが来るおかげですくすくと育つので、アボカド、オレンジ、マンゴー、バナナをまるまるといただけます。
雨季のスコール、大歓迎です!
気持ちをリセットして生活してまいります!

(帰宅したら冷蔵庫の電源が復活しているといいな…)
2017.05.25 Thu l diary トラックバック (0) l top

ぼんじゅーる、アビジャンからです。
今日の写真は、道路沿いになりつつあるバナナたちです。
家には断水していて水が来ませんが、スコールがあるのでバナナたちは元気いっぱい。
下の黄色い花みたいなのがバナナになるらしいです。
上のなっているほうも、食べられる状態に成熟するには6か月以上かかるらしいので、けっこう時間をかけて大きくなるんですね。
バナナの価格が地元的にはそんなに安くないのも納得です。
熟したものをそのタイミングでいただけるのは、こちらにいるからこその恩恵で、日本では味わえないおいしいバナナをいただいています。


さて、こちらに「帰国」してから水がずっと出ません。1日たりも出ません。
アビジャン市全体で水が出ないのではなく、地域によるのです。
おおざっぱに高級地区、政治地区、労働者地区、スラム地区に分かれるとして、私たちは労働者地区にいるのですが、その中でも新興住宅地にあり、もともと水道は2日か3日おきに、それも夜中に3時間~4時間ぐらいしか出なかったのですが、それが完全に止まりました。
わずかに細く出るようになったと、別の家の人は言っていましたが、我が家の地域もそろそろ復旧してほしいものです。
よくしたもので、友だちが教会から水をもらってきてくれて、助けてくれました。
日本で言うと冬に石油ストーブをたいていた時代の石油をいれるプラスチックの入れものがあったと思いますが、あのイメージで一斗缶のもっと大きな赤や緑の入れものが売られています。
地元の人は普段からそれに水を汲みおきしています。


そんな中、水にも階級があるねっていう話を夫としていました。

かめ  水にも階級があるね
ねこ  1位はペットボトルの水
    (60円~100円ぐらい、100円は日本で言うコンビニ価格)
かめ  2位は水道水
ねこ  3位は雨水
かめ  4位あるよ、洗った後の水をためてトイレに流す
ねこ  ああ、4位あったか!

生活リズムも変わりました。
夜中の1時、3時、5時に水が出るかどうかチェックしているので、夜はもう9時には寝るようにしています。
夜中でも風がこないと家の中はサウナみたいなもので、体感温度と言うのか、暑いのです。
マットレスに寝るのですが、マットレスの布がもう暑い、汗ぐっしょりですよ。
目覚めたらのろのろと歩いていって台所の水道をチェックします。
スコールが降ってきたら激しい雨で音が聞こえるので、夫が気づけば私を起こすという約束をしています。
スコールもまた夜中に来るので、3時とかでも速攻で飛び起きてペットボトルに雨水をつめて、それからまだ降っていたら頭も洗って、洗濯して、1時間ぐらいでぴたっと止むので時間との勝負という感じです。

「水は来た?」と毎日あいさつのように話している私ですが、地元の人は水が来なくてもそんなに怒っていないことにも気づきました。
もっと大変な状況を経験してきたからでしょう。
政府を信じていないし、インフラも信じていません。
友だちは「水ならまた運ぶから遠慮なく使え!」と言ってくれてますが、重いんですよ、その水の容器が。
私には重すぎてとても運べません、手首をひねってしまいました。
こちらの人は軽々とは言いませんが、ひとりで手に持って、女性でも頭にのせて運んでいます。
男性なら、リヤカーで5本6本と積み上げています。

生きていく力。
水をもらい、満タンになった容器を運ぶこと。
雨が来たらたらいにためて洗濯すること。
銃撃があったら自宅待機で食料を貯めておくこと。
とてもシンプルなことです。
水。大事にしてください。
アフリカを例に挙げなくても、大事にできるよう実践してみてください。
きっとそれは、いざというときのサバイバルスキルにつながることでしょう。

私はこの雨季の間、スコールが来たら雨どいシャワーを楽しみたいと思います。
深刻なのは確かだけれども、困った困ったとばかり言い続けてもどうにもならないです。
いつか来るでしょう!
大統領のワタラさん、国民に約束したんだから、軍人への恩給の支払いも、3年以内の水道整備もどうかよろしくお願いいたします。
2017.05.22 Mon l diary トラックバック (0) l top


ぼんじゅーる、アビジャンからです。
今朝は警察本部の警戒レベルが上がっており、特殊部隊の出動もありました。
どういうことかなとウォロウォロ(青タクシー)をつかまえて街に出ると、特殊部隊の駐在あり、各所に警官の姿が見え、なにかあったのかなと思わせられました。

さて、こちらでは学校はそろそろ学年末ということで、聾学校ではサッカーの大会が開かれました。
でも、プレーしているのは男子だけです。女子はプレーしません。
どうして?と軽く聞いたら、理由はいろいろあったようですが、どうやらサッカーは男子のスポーツのようです。

驚いたのは、ゴールがとても小さいことです。
写真でゴールが見えるでしょうか? こんな小さなゴールでよく勝負するなあと思います。
「サッカーやるよ、見て!」と呼ばれたので、見に行って来たところです。

小学部しかないので、最高でも日本の6年生に相当するCM2の児童と、5年生に相当するCM1の児童が勝負し、結果的にCM1が勝ちました。
メダルやトロフィーをもらって記念撮影するのは、国を超えて同じです。

日中はとびきり暑いので、頭痛がしました。
審判をしたり、指導をしたりするのはろうの職員です。
学校に正規雇用されているのは聞こえる先生だけで、聞こえない先生はひとりもいません。
ただし、ろうの「先生」は助手のような形で配置されており、聞こえる人とペアで教えています。
また、調理場にはろうの職員がいます。

最近、授業見学もさせてもらいました。1教室はだいたい20人から30人ぐらいいます。
ペアの聞こえる先生がお休みで、ろうの先生がひとりで授業をしていたので、その先生のフランス語のクラスに入れてもらいました。
まずは教科書の本文を先生が黒板に書いて、それを対応手話で先生が読みながら、途中で難しい言葉は対応ではない手話で意味を説明します。
そして、下線部のつづりが間違っているので正しく直そうという問題が出されます。

英語のbe動詞に相当する手話や、否定語(ne~pas)の手話を教えてもらいました。
対応手話っていうのは、フランス語をそのままフランス語として視覚的に読むときには必要ですよね。
調理場で働くろうの職員もやってきて、私のフォローをしてくれました。
最後は「さあ、もう一度、対応手話で読んでみて」と言われて、復習をしながら読むことができました。

聞こえない生徒はやはり、フランス語(国語)が大変なようです。
文法が難しいということでした。
複数形はだいたいの生徒が簡単にできて合格をもらっていたけれども、動詞の活用が苦手なのです。
答えるときはそれぞれが持っている小さい黒板みたいなものに書くのですが、ほとんどの生徒がまちがっていて、正確に答えられるのは教室でひとりかふたりぐらいでした。
聞こえない子が音声言語を覚えるのはたいへんだということがひしひしと伝わってきました。
あともう少しで学年末ですが、フランス語の授業を私も受けてこようと思います。

ろうの先生が増えない理由は、少し前の日本と同じで、高等教育に進む道が閉ざされているからです。
ノートテイクも手話通訳もなく、聾学校は小学部までで、卒業試験に合格できれば聞こえる人と一緒の中学校や高校にインテグレーションして、ほとんどサポート無しでのりきらないといけません。
そして大学に行き、ここもノートテイクや手話通訳はありません。
ハードルはとても高いです。

ですが、難聴であるとか中途失聴の人が大学で勉強しようとがんばっています。
ただ、日本の状況と同じように、そうした人の多くは、ろう者と交流をしないので手話を知りません。
ひとりだけ手話を自分の言語とする大学院生が言語学を専攻していますが、手話通訳は厳しく、自費で手話のできる知り合いに交通費を払ってきてもらっているということです。
その学生が先生と話をする場面にいましたが、口話だけでした。
若いろう者たちの教育の場を保障していくためにも、手話通訳の制度は必要だとひしひしと感じています。

週末はお水のお礼に教会に行ってこようと思います。
礼拝時間が長くて朝から2時間ぐらいなんですが、手話による讃美歌は美しく心に響くので、楽しみです。

2017.05.20 Sat l diary トラックバック (0) l top

ぼんじゅーる、アビジャンからです。
今朝は雨をバケツやたらいにためて、1時間ほどかけて12本をいっぱいにしました。
最初の1本を、ずれた雨どいとともに撮影したものです。
この雨どいがずれているおかげで、水がためやすくなっています!

水、なかなか来ませんね。本当に厳しいです。
私たちは最悪の場合、どこかの「高級」ホテルに行けば水を使うことができるのですが。
さて、内戦の体験談を聞いた翌日、なんだかへこんでしまいました。
私自身は戦争を体験していません。
祖父は第二次大戦で軍人として参戦した経験があります。
しかし、体が弱いので村に戻され、非国民として扱われた経験があるからか、復員後、孫たちには戦争の話は一切してくれませんでした。
私はそういう状況を間接的に親から聞いて知っているのみです。
アビジャンで戦争体験を話してくれた友人たちは、みな生きている人たちです。
笑い話として教えてくれたエピソードを3つ、書き留めておきたいと思います。
<エピソード1>
銃撃が激しくなり、どうにもならないので聾学校の中で寝泊まりをすることに。
別の部屋で寝ていたけれども、こちらの部屋にと思って別の部屋に移動して、壁側で寝ていたら、銃弾が屋根を貫通して、30センチ右側にいくつか突き刺さった。

Oさん  これが銃弾か?!って拾ってね
ねこ   危ないから拾ったらだめでしょう!?
Oさん  寝返りうってたら撃たれてたよね~(笑)

<エピソード2>
手話を学ぶ学生が歩いていたら、兵士と出くわす。
学生は反体制側と見なされていたので、このままでは問答無用で銃殺されてしまう。
ふるえる思いで、「私はろう者のために働いています」と訴える。
証明するものはとポケットをさぐると、Yくん(来日してJICAで研修したろう者)の名刺があった。
その名刺の裏側には指文字の印刷があり、それを差し出した。

兵士  では試験する。Bは?
通訳者 (指文字)
兵士  Zは?
通訳者 (指文字)
兵士  合格。通過してよし!

この話の時、私は別のことをしていたのですが、わざわざ呼び戻してもらい、教えてもらいました。
そして、皆が「指文字で試験なんだってね!アッハッハッハ」と大笑い。
(果たして笑ってよかった話なのでしょうか)

<エピソード3>
母親が膝に子どもを乗せて守っていたところ、子どもが勝手に膝から降りて床を這って離れてしまう。
待ちなさい、と母親が手を伸ばそうとしたときに、天井から銃弾が降ってきた。
その銃弾は母親の膝を貫通したが一命はとりとめた。

Bさん  膝の上に乗ったままだったら、子どもに当たって死んでいただろうね
ねこ   降りて離れて幸いだったということですか
Bさん  その通り! 母親のほうは病院に担ぎ込んでぶじだったよ

ブログで紹介するのは、この3つのエピソードだけにしておきます。
いずれも、ろう者から直接話をしてもらったことです。
皆が一生懸命に当時のことを教えてくれましたが、こうした熾烈な体験に対応するようなメンタルケアはないでしょう。
私の方が経験不足ですっかり参ってしまっています。

かめ  旅行から戻ってきてしんどくなってない?
ねこ  水は来ないわ、発砲されるわ、内戦の話になるわ
    しんどくなる暇なくシャキーンとしてます
かめ  そうなんか
ねこ  「ブランの国」が遠いね、なんか他人ごとってかんじ
かめ  今日はゆっくりするか


経験と語り。
内戦は終わっていないと思います。
表向きの報道では、騒動は収まったことになっています。
街では特殊部隊が交通整理をしている女性の軍人も見かけました。
2回目の騒動は身元不明の不審者が侵入してきて警察の中の特別部隊と打ち合いになったということになっていますが、あんなに長い時間、道路を走りながら連続的に打ち続けられるのは、一定規模以上の組織だけです。
フランス系の報道にあるような「撃ち合いになった」という感触ではなさそうに思います。
そして、地元の人は誰も報道を信じていません。
恩給が払われない限り、内戦は終わらないのです。
ひとりあたり何十万円もの支払いを約束した現政権にその資金がないのも明らかな事実で、きっとまた、政府の言う「不満分子」たちが発砲することでしょう。

Yさん 政府の報道は嘘ばかりだ。話をでっちあげている、作り話だ
Oさん 政府は合意に至ったというけど恩給は支払われない。払う金がないからね
Bさん もし前の内戦のようになったら、この国からすぐ出て日本に帰るんだよ

なお、コートジボワールの情勢がニュースとしてほぼ入ってこないということを、日本の友人知人から言われます。
大きな理由として、もともとの報道がフランス語だからでしょう。
日本人は学校でフランス語を学びませんから(大学の専攻は別)、フランス語でのニュースを読まない人が多いと思います。
フランス語圏では当然にフランス語優位で、英語は使われていません。
日本に入ってくる情報は英語から翻訳されたものが多いので、英語で報道されていなければニュースにならないのだろうと思います。
しかも、報道されていることはあくまで整理された結果であり、多くの側面からの真実を伝えてはいません。そのことをひしひしと感じています。
2017.05.18 Thu l diary トラックバック (0) l top

ぼんじゅーる、再びアビジャンからです。
ネットが不安定なのでメールからの投稿を試みてます。
写真(うまく上がっているといいな)は、この水不足で、リヤカーに積まれた水を入れる容器たちです。
リヤカーを引いている人はちょっと休憩していて離れたので、そのときに建物の陰から撮影しました。
背後に幹線道路を走るきれいな車が映り込んでいますが、高級地区に向かう方向の車で、経済格差を象徴する1枚となったかなと思います。

こちらの人のいう「ブラン(白人)の国」への短期旅行を終えてコートジボワールに戻ると、いろんなことが大変になっていました。
ツイッターでぽろぽろと書いたことと重なるのですが、まず、想像通りと言うか水が来ていませんでした。
日本円で1万円以上も払って水圧ポンプをつけてもらったのに、地区全体に水が来ていないのです。
それがこれを書いている時点でもう5日目。
到着した日に、お家に着いたらスコール(短時間の激しい大雨)が来ました。
送ってくれたお客様の対応は夫にまかせて、やった!とばかりに旅行の期間の洗濯をすませました。
本当は、旅行中に洗濯をすませてしまいたかったのですが、場所などの問題でうまく処理できなかったのです。
水は豊富にあるというのに(しかもお湯まで!)なんたる失態か…とコートジボワールに帰宅してから地団太踏む思いでした。
しかし、「コートジボワールに水がないからこちらで洗って帰りたい」ということを、周りの人にうまく状況を伝えられなかったのも私のスキルの問題ですね。

ともあれ、スコールが来れば造りのゆるい家の雨どいから滝のように水が落ちてきて10秒以内にバケツが満タンになるので、洗濯は十分できます。
というわけで、「スコールよ、来て!」と雨乞いしています。

今ほしいものは、水です。
水がほしい。
本当に毎日出る水がほしい。
「いつか来る」じゃなくて、大統領の約束した3年後じゃなくて、今、毎日ほしい。
夜中の1時に確認し、3時に確認し、5時に確認して諦めて寝るというルーティンは終わりにしなければ、この地域の人たちは不安や睡眠不足から解放されません。

次に、連日、軍が発砲しているということで、やや緊張状態になっていました。
軍と言っても警察組織の中に特別に作られた組織で、政府にとってはいわば身内側なのですが、5年前の内戦のときの特別給与が払われていないとかで、不満が募っているようです。

友人の話をまとめると、だいたい次の通りのようです。
具体的な固有名詞(例えば大統領の名前とか場所の名前とか)は私はコートジボワールの手話でしかわからないので、日本語に直すことが今できませんが、男たちは戦争当時の話をしてくれました。

<今回のことに対して>
・前の内戦で、今の大統領が「支援してくれたらお金を払う」と約束し、多くの村人が軍に加わって前政権を倒した。
・問題は、今にいたってその恩給が支払われていない。
・不満に思った当時の軍人たちが空に向かって銃を打った。
・政府はすぐ1回目の「問題は話し合って解決に向かっている」と報道した。
・しかし、その夜、労働者階級の地区にまで車を走らせて夜中に長時間発砲した。
・地元の人は「合意に至ってない。政府の報道は嘘が多い」。
・政府は2回目の報道を出して「完全に合意に至った」とした。
・合意に至ってないと「反乱分子」の軍が判断すれば、また発砲するかもしれない。
・寝るときは窓から離れて、食料を十分確保しておくように。

<前の内戦について>
・今の大統領と前の大統領のそれぞれの支持者が衝突し、今の大統領が勝ち、前の大統領は軍事裁判中。
・国連軍はフランス軍と結託して我々にひどいことをした(アビジャンの友人の見解。今の大統領はもともと北の人。南は前大統領の支持者が多いらしい。国連は現大統領側を支持か)。
・現政府側の軍人は、尋問で反政府側の支持者と見なしたら問答無用でその場で銃殺した。
・コートジボワール軍は銃弾をそれほどもっていない。銃撃が静まった時に家の女性たちは洗濯や食料確保に動き、正午ごろに軍機が飛んでいるのを確認したら慌てて走って家に引きこもった、なぜならそれはフランス軍が銃弾を運んできたというサインだから。そしてまた銃撃が始まった。
・仕事は当然なし、休みに。子どもたちも学校はなし。食料をたくさん蓄えて、家で静かに過ごした。
・街に出たろう者が「止まれ!」の声が聞こえずに発砲されたことがある(実はその人と出会いました、生きていてよかったと本当に思います)。

私たちの地区は大丈夫だよね、と眠りについた深夜、水を確認しに行った時のこと。

ねこ  何なん?
かめ  銃を撃っている音が聞こえる、ずっと続いている!
ねこ  ・・・・
かめ  近い、この先だと思う、慌てて戸締りしたよ!
ねこ  あなたは銃を撃つ音を聞いたことがあるんですか?
かめ  ある、カメルーンで
ねこ  花火や爆竹ではない?
かめ  あの音は銃!

水の確認もあって、すっかり寝不足です。
翌日、聾の人に会ってそのことを伝えると、「聞こえる人は大変だねー!」と笑っていました。
銃声を聞いた手話通訳の友人も「ろう者は幸いだ」とぶつぶつ。
笑ってなんとかしないと、人生やってられないのでしょう。
大使館の人からも連絡をもらいました。
軍と政府の衝突は地元の人にはあんまり関係ないことなので、本当に迷惑なことです。
内戦を生き抜いた友人たちの話を聞くと、もう、それはほんの数年前の実体験で、実弾を間近に受けてどれほど怖かったかが伝わってきました。
当時の状況を知らない外国人の私たちに話すことによって、少しは心の中に蓄積された思いを解放する機会だったのか、何時間も熱心に当時のことを教えてくれました。
反政府側と見なされると銃殺されるということも私の生きてきた世界と全然違うことで、震える思いがします。

勝つためとは言え、払えない恩給を約束するからこんなことになるんですね。
内戦、終わらず、です。
迷惑だから早く約束した恩給を払いなさい、と言いたいです。

今ほしいもの、水。
水がほしいです!
パソコンも補聴器もワサビも要らないので、水をくださ~い!
2017.05.18 Thu l diary トラックバック (0) l top
IMG_20170505_231742.jpg

ハロー、カナダからです。
今日の写真はスーパーの出入り口に置いてあったものです。
箱がどーんとおいてあるので何だろうと覗くと、大きな未開封のリングパスタの袋が入っていました。

フードバンクについては、日本でも取り組みがされているようです。
農林水産省のサイトには、調査により日本全土の2008年ごろからの取り組みが順次掲載されています。

そもそも、フードバンクって何?
はい、ウィキのリンクおいておきます。

賞味期限が一か月以上あるものを中心に企業などから「処分」対象のものなどの「寄付」を受けて、福祉施設などに無償で再配分する活動をさすようです。
こうやって調べてみると、結構日本でも活動されているんだなという印象がありますが、農林水産省の調査だけを見ると全国に40団体ほどのようです。

このスーパーのように、スーパーという企業側だけではなく、毎日の利用者が買いすぎたものをポンとおいていけるような、そんな取り組みがあればいいなとまずは思いました。
大手スーパーが窓口になり、行政が再配分のための輸送費などの補助金を出せば、うまくリサイクルしていくと思うのです。

ただ、これで注意しなければならないなと思うのは、受け入れの基準とそれを確認する人材確保です。
コートジボワール国立聾学校にも、教会から食べ物の寄付が届きますが、ある時、職員や先生方が一様に黙ってテーブルを囲んで静かに怒っている場面に出くわしました。

手に取ると、それは箱詰めのリンゴでした。
りんごは、高級品です。
でも、よく見ると、それらは明らかに腐っていました。
先生たちは一つ一つ包丁を入れて中を確認し、そのたびに囲んでいる人たちから、うめき声のようなどよめきが起きました。
切った断面が全部、茶色かったからです。


「どうしてこんな悪いものを聾学校に寄付してくるんだ!」


職員はやるせない顔でリンゴを箱に投げ、荒々しく立ち去りました。
聾学校はごみ捨て場ではありません。
事情を聞いて集まってきた人たちは、リンゴを見て息をのんで、みな静かに悲しい顔をしていました。

だから、寄付するときは相手にそういう悲しい思いをさせてはいけないのだ、と思います。
もともと、「廃棄」するものを「再配分」するということなので、善意のようでいて尊厳を傷つける危険ををはらんでいるリサイクルです。
プロセスをきちんと確認する人が必要で、そのためには人件費が新たにかかる事業なんです。
直接、焼却炉なりに運んだ方が手間暇はずっと省けることなんです。

それに、と思います。
届けるならば、本当は「捨てるもの」ではなく、新しい食品のほうがいいのでは、と。
要らなくなったものを届けたからってそれ自体はそんなにすごいことでもないように思いますし、階層が下の人への施しのようで、心がどこかしくしくと痛みます。
でも、本当にたくさんの「まだ食べられるもの」が余っていて、企業側も新商品への切り替えなどで捨てるしかないのなら、それはシステムを作って再配分したほうが、そう、「合理的」だとは思うのですが。

テレビの番組でもやっていたのですが、アジアのどこかの国への支援で、ホテルの廃棄する石鹸を届けようという活動があって、子どもたちが石鹸で手をきれいに洗って水で流して喜んでいる映像がありました。
アビジャンでの暮らしから感覚的に想像できるのですが、もしかしたら石鹸だけが足りないのではなく、水と言うライフラインも足りないのではないでしょうか。
石鹸を泡立てて手を洗う、それは最高の贅沢ですよ、水をたくさん使うから。
断水する地域、水をバケツで貯めている地域なら、石鹸を泡立てて手を洗う前に、洗濯をしたいはずですし、料理にも使いたいはずです。
手を洗うために石鹸を使うなんて、という発想になるでしょう、きっと。
だから、寄付するということは、それが善意に基づいていても、環境的にちょっと合わないなということもたくさんあるんです。

寄付するという善意にもとづく行為。
再配分をするという人的作業。
全体確認のための人件費が新たにかかるという行政の予算確保。

それらをうまく回していくためには、制度を運営していくスキルが必要なんだなと思います。
「いいな」と目についた取り組みから、さまざまなシーンがフラッシュバックしてきて、複雑な気持ちにもなった夕方でした。








2017.05.07 Sun l diary トラックバック (0) l top
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ハロー、カナダからです。ゴールデンウィークも終わりですね。
日本のみなさんはお元気でしょうか。
写真は、カナダ建国150周年のお祝いのメープルクッキーです。
今日の話とは全然関係のない写真ですが、前の記事で少し触れました。

さて、Nando’s(ナンドス、って発音するんでしょうか、京都弁みたいです)という、1987年に南アフリカに初めて設立されたレストランに行きたいと夫が切望するので、行ってきました。
日本に支店はありません。
アメリカは、と調べたら公式サイトに各国の支店リストが掲載されていました。

サイトの掲載順に

オーストラリア    バーレーン
バングラデシュ   ボツワナ
カナダ   フィジー
インド   アイルランド
マレーシア   モーリシャス
ナミビア   ニュージーランド
オマーン   パキスタン
カタール   サウジアラビア
スワジランド  シンガポール
南アフリカ   アラブ首長国連邦
イギリス   アメリカ
ザンビア   ジンバブエ

世界地図を出して視覚的にわかりやすくするとか、アルファベット順とか地域順にまとめたらいいのにな、と思いますが、開店順とか何か意味があるのかもしれません・・・って書いている時点で1号店である南アフリカが下の方にあるし、これはどういうリストの作り方なんだ?

何のお店かというと、ポルトガル式のチキン料理を売っています。
カナダには39支店。
ハーフサイズ(2本)とサイドディッシュにコールスローとポテトをつけて、チップこみで20C(カナダ)ドルぐらいでしょうか。
別料金でポルトガルのパンをつけることもできます。

宣伝がうまいのか、各国に支店拡大中のようです。
日本にもそのうち上陸するのでしょうか?

私は滞在先のアビジャン(コートジボワール)で、チキンとアティエケを食べて食中毒状態になり、3日間はバナナを半分たべて(もういいわー)っていうぐらいのひどい状況に陥っていたので、チキンと聞いてひそかにガクブル状態でした。
こちらのチキンは大きく育っていて、レッグ2本ってもう十分大きい。
アビジャンサイズで考えると、可食部分が多すぎるんです。
自然に育ったニワトリさんは身が締まっていて、嚙み切るように食べるものなのに、これはブロイラーだな。
養殖されて育っているから、お肉は日本と同じくブヨブヨ。
自然のニワトリさんがこんなに大きいはずはないのです!(ここ強調)

でも、お店自慢のペリペリソースはチキンによく合っていておいしかったです。
できたら、日本から直行した状況で食べてみたかったです。
私にとっては肉類魚類はトラウマになってて、食べるときに(これは食中毒になったりしないよな?)と構えてしまいました。


かめ  日本に上陸したら流行ると思う?

ねこ  うーん、日本はケンタッキーがあるからねえ、どうだろう~
    (KFCの方が安い)

かめ  念願の! Nando’sに行けた!(ガッツポーズ)

ねこ  日本に支店出したら、フランチャイズで

かめ  わお? !


というかんじで、夫は喜びと興奮をかみしめながら帰宅したのでした。
チキンの写真はオフィシャルサイトにきれいなのが載っているので、そこから見てください。
うまそう!と思ったら、日本から一番近いシンガポールやマレーシアをめざしましょう。
観光ついで、食べるといいと思います。

そんなNando’sのために海外まで行けない?
あなたの海外に行く動機ってなんですか?
「そこに〇〇があるから!」でいいと思うんですよ。
私は以前、スタバ1号店に行くためにシアトル(アメリカ)まで行ってきましたよ♪
金閣や富士山があるから日本に行く、という人と同じように、Nando’sがあるから行く、というのは十分な動機!
YouTubeなどで隠れファンの人はぜひ、お金を貯めて訪れるといいですよ。


2017.05.06 Sat l diary トラックバック (0) l top
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ハロー、カナダからです。
そろそろとコートジボワールのアビジャンに持ち帰る「お土産」的なものを買う時期になりました。
私たちは今、基本的にはアビジャンに暮らしているので、カナダで買うものはアビジャンへのお土産になります。
で、私たちのための「お土産」が、今日の写真になります。


え、え、え。何を買ったの?何それ!


・ちりとり(アビジャンではお札で払う高いイメージで質も悪い)
・停電のためのランプ(アビジャンではこういうものがナイジェリアからの輸入かで高い)
・アリ殺しの薬(台所にアリがわくので必要)
・窓に貼る蚊よけのネット(網戸がないので切望していた!!!)

以上です。


え、え、え。何を買ったの?何それ!
ですよね。


でも、笑えないのです。本当に必要なものばかりです。
正直いって、メープルクッキーもシロップも要らないので、本当に、生活に必要なものでアビジャンではどこで売ってるのか探すのも大変か、あるいは、売っていないもの、高いものばかりです。

実は、高速ネットとインフラのそろったカナダ短期滞在に入ってから、日本の友だちが「必要なものを送るから住所を教えて♪」と言ってくれました。
とてもうれしかったのですが、実は・・・


コートジボワールには住所と言う概念がない


らしいのです。
日本大使館とか、政府機関とか、そういうものになれば「住所」とか「電話番号」というものがついてきます。
住所あるじゃん、と思いますよね。
でも、一般の住民には住所と言うものがありません。
では、みんなどうしているかというと、お金を払って郵便局の私書箱を利用しているそうです。

日本からの小包ですが、明らかに紙の書類ということが分かれば安全なのですが、箱となると何かいいものが入っているだろうということで、途中で抜く人がいるかもしれないから届かないかもしれない、と言われました。
トラッキングナンバーがあるから大丈夫という人もいますが、開封されたら終わりですし。
これはコートジボワールだけではなく、フランスとかでも同じだそうです。
小包のたぐいはまともに届いたことがないという人の話を聞いたことがあります。

なので、残念ですが、日本からの郵便は受け取れません。
カナダで調達して帰ります。
あとはサンダルですね! ビーサンではない、クロックスみたいな感じの靴がほしいんです。
ビーサンだと道路のガラスが足に刺さったりすると危ないので、足の指を守る感じで。
これから雨季で、道路とかぐちゃぐちゃになってくるでしょうし。
そうでなくても、ビール瓶とか飲んだ後の空き瓶を道に投げ捨てて、盛大に割れてしまったものの破片や、交通事故で車のガラスがぶっとんで粉々になったものが散乱しているので、これがスコールで川になった道から流れてくると思うと恐ろしいです。

でも、カナダのお店で見ると、なんかこんなの要らないやって思ってしまうんです。
もっとおしゃれな服とか靴とかほしいなと。でも、アビジャンでは要らないだろうなと。
この判断の感覚が鈍ってしまって、どうしたらいいのかわからず、お店で悶々と悩んでいました。

あと、日本と比較して、相対的にすごく安いものも見つけてしまいました。
何だと思いますか? 


それは、妊娠検査薬(バー)です!



「は?」と思ったあなた、いいですか。
日本の妊娠検査薬(バー)って1000円ぐらいするじゃないですか。
どきどきしながら検査して、なんだマイナス判定だってがっかりしたり、フライイングかもでもう一度検査しないと、とかになったら、この1000円の支出がストレスになりませんか?
不妊治療はストレスの連続ですし、お金もかかります。もう嫌になりますよ、あれは。

それがここでは200円ぐらいから売っているんです♪
いや、すごいわ。
「なんだダメだったのか。来月またね」とか「判定がはっきりしないからもう一度」とか気楽にできそうですよね。
機能的には、そんな1000円も取るような、たいそうな商品じゃないってことが分かってよかったです。
あれを作っている会社はきっと、濡れ手に粟状態なんでしょうね。

ナイアガラの滝は世界中の人が知っている観光名所ですが、その昔、ナイアガラの滝はカナダのカップルのハネムーンの場所で、新婚さんたちが記念撮影をしていたそうです。
そのうちの一枚の写真が博物館に残っていました。
建国150周年、カナダの礎を築いた人たち。若い国なんだな、活力にあふれているんだな、と感じます。
あやかって、新婚さんのハネムーンもカナダにどうぞ♪ 

2017.05.05 Fri l diary トラックバック (0) l top

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ハロー、カナダからです。まもなく午前9時になろうとしていますが、気温2度!
もう慣れました。
長袖のワンピースは1枚しかないし、あとは七分袖というのか、手首からだいぶ上がったところにある半袖以上長袖以下のものしかない。
タンクトップの重ね着をして、行ってらっしゃい会でいただいたストール巻いて、スプリングコートを羽織って、毎日数時間、街を徘徊しては写真を撮っています。
夫と「これはやめておこうね」と話していたのに、コートジボワールの通貨に換算する癖がぬけず、不幸にもバス代が高く感じられて、毎日自分の足で歩いています。

さて、今日の写真は、朝ご飯です。
特に何と言うこともないのですが、観光したものを載せてもしかたないかなと思って、朝ご飯を載せてみました。これは今の家(ホテル)のキッチンで準備したものです。
私の大好きなドイツ産パン、夫の好きなイタリア産サラミ、カナダ産のチーズ、生野菜たち、プレーンヨーグルトに、絶対に欠かせないメープルシロップ。
ヨーグルト以外はアビジャンでは手に入らないか食べられないものばかりです。
特に生野菜はアビジャンでは危険で食べられませんので(肝炎になるか感染症を起こす覚悟があればどうぞ)、毎日サラダを食べています。

皿やミニ包丁、ミニまな板、オーブン、トースター、冷蔵庫、グラスなどが全部そろっているので、とても助かっています。
ホテル住まいですが、長期海外在住していると今いるところが自分の「家」なのです。
外食するとチップを含めてふたりでふつうに30カナダドルぐらいするので、自分で料理したほうがいいです。


ねこ  朝ご飯できたよ、8ドル
かめ  お金とるんかい
ねこ  6ドルぐらいにしとくか
かめ  感謝の気持ちで払います♪
ねこ  感謝よりお金ください♪


というようなブラックな会話をしながら、やっぱり朝は「ぼんじゅーる」で始まります。

カナダと言えば、今、建国150周年ということで、国中がお祝いムードです。
造幣局を徘徊してきたのですが、150周年の記念コインを出していました。
コインはちょっと興味があって買いたいなと思ったのですが、荷物を増やすだけなのであきらめました。
ほかにも、150周年ということで、日本でも有名なメープルクッキー(かえでの形をしたクッキー)が赤色で出されています!
特に添加物も入ってないようなので、これは買いかなと思いながら眺めていました。
メープルシロップは観光地で買うんじゃなくて、スーパーマーケットで買った方がいいですよ。
安いですから。たぶん、半額ぐらいで買えます。

こちらにいて、抜けきらない癖があります。
それは、道路を横切るときに、少し走ってしまうことです。
アビジャン感覚では横断歩道があること自体がすごいことなのですが、さらに、信号がもう少しで変わるというときにあきらめて待っていたら、車の運転手さんのほうが「どうぞどうぞ、待ってるから渡って♪」という感じで手をふってくださるんですね。
こんな風景、アビジャンでは絶対に見られません。

アビジャンの友人から入ったニュースでは、若いろう者がまた車にひかれてしまったということでした。
若い人たちは、友達にも会いたいし、サッカーもするから、家から出て活動しています。
車に跳ね飛ばされて、亡くなってしまったということです。
到着したばかりの4月も、女性のろう者が車にひかれて足が悪くなってしまったという話を聞いたばかりでした。
車は本当に危なくて、聞こえない人は車がもう少しマナーをもってくれないと、たとえば車側が全速力で背後からぶっこんできたら音が聞こえないからダッシュで逃げることができないんです。
聞こえる人は背後からぶっこまれるときに全速力で走って逃げています。
でも、ろう者は聞こえないから、そういうギリギリの境界で逃げ切ることができない。
ときどき後ろを見て確認するぐらいじゃ、致命的な危機は避けられません。
私じしん、何度も「危ない!」と引っ張られて救われました。
それも「なんでこんな距離でこのスピードでぶっこんでくるの?」というような感じで、ぶっちゃけ、「ひかれる方が悪い」ぐらいの車ファーストの感覚なんです。
せめて、車道と歩道が分かれていればこんなことにはならないと思うのですが、対向車線の逆走が当たり前で、ケンカも日常茶飯事、マーケットの売り子さんと5センチ10センチのところですれ違い、多少のぶつかりぐらいはどうでもいいという感じで、日本的には「壊れて修理が必要な車」がたくさん走っています。
例えば、窓ガラスが割れたりひびが入っているとか、天井にすきまがあって雨漏りがするとか、ワイパーがないとか、窓を開ける取っ手がはずれて壊れているとかです。

そういう車がカナダにはない。
きれいなあ。と思って眺めています。格差だ。
カナダは車だけではなく、町全体が安全で、きれいな国だよね。
海外に暮らすなら(短期滞在の旅行や、留学するとかでも)おすすめです。
でも、ろう者にとってはアメリカの方が進んでいるとは思いますが。
グーグルで検索すれば、カナダのろう者が平等な教育の機会を求めて訴えているというニュースが目に入ります。

カナダには、実はアメリカ時代によくしてもらっていた友だちがいます。
確か一人はケベックの出身だったかもしれない、アメリカとは手話が違うから大変と言っていたので。
カナダは国語が英語とフランス語の2言語なのですが、フランス語圏のケベックではフランスの手話が使われているそうです。
でも、今となっては連絡のとりようがないので、あきらめています。
フェイスブックで検索してみるかな。会えたらうれしいけれども。

そんなことを考えながら、ろう者には出会わずに過ごしています。
ネットでろう者を探して、連絡して、うまくいけばオフで会えるかな?とも思っていましたが、していません。
アビジャン暮らしで疲れてしまっていて、感動するポイントが「水が出る!」「1か月ぶりのお湯シャワー!」「車がきれい!」的なところから始まって、2日目には「物価が高い!」「1日のバス代が10000セファ!(現地の1万円の感覚)」とセファ換算で不幸になり、3日目にスーパーを見つけて自炊を始め、という感じでスローに過ごしています。
正直いって、ろう者には会いたいけれど、日本人にはとくに会わないでもいいかな(夫が日本人だし)。
日本食も食べたいとは思わないです。

ヨーグルトにメープルシロップ、カナダ産で国内アワードを取った良質のワイン。
きれいな教会や運河を訪れて、字幕付きのドラマや映画を見て、本を読んで、これで十分。
すごく高い旅行になってしまってるのかもしれないけれど、あと少し、生野菜を食べられる自由を満喫したいと思います。


2017.05.04 Thu l diary トラックバック (0) l top
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ハロー! カナダからです。
一時的に避暑しにきました。
写真は小さなチャイナタウン(端から端まで15分ぐらい)の象徴である門です。

着いたら気温1度!とかおかしくないですか? 
ビーチサンダルを持ってきてしまった私はもっとおかしいでしょうか?
空港から降り立った時は、サンダルに素足でした。
さ、寒い・・・
かさばるから日本から長袖の暖かそうな服はワンピースを1着しかもってきてなかったんです。


かめ  重ね着したら何とかなるか

ねこ  そ、そうだね


重ね着どころじゃない。
スプリングコートを巻き付けて寝ました。


1か月ぶりのお湯。
にごってない水。
鉄の味がしない水。
水を流しっぱなしで皿を洗っても大丈夫な水。
バスタブにたっぷり貯めても誰も非難しない、大丈夫な水。
夜中の3時に飛び起きて貯水しなくてもいい水。

感動と言うか、世界の格差に複雑な思いがしました。
この水を、水道管を、浄水システムを、そのままアビジャンに届けたい!

ごしごし洗ったら、体から垢が一枚ごっそり、ぬげたかんじ。
足とか、黒ずんでて汚かったのも、そぎ落とせました。
まず、トランジット1回目の空港(フランス)のラウンジでデザートを食べました。
フランスのお菓子っておいしいです。マカロンがほわっとシャンパンに溶けていき、最高の贅沢を味わいました。
数時間休憩して、カナダへ。
アフリカ圏から出た時は機内食はやはり、そんなに食べられません。
ちょっと食べたくないな。という感覚があって、夫にわけました。
でも、デザートだけは最高においしい。
こういう贅沢なものはアビジャンでは食べられないので。

食べられない、ということの意味には二つの背景があって、ひとつは冷房がない。
気温30度以上、湿度80%の熱帯でマカロン食べたくないですよね。
冷房の効いているハイソなホテルはあるのですが、そこに行かないと。
じゃあ行けばいいじゃんとなるんだけど、フランス資本のノボテルというホテルは1泊2万円。
これは、現地の1か月分のお給料です。
そこのランチブッフェが5,000円。セファに換算したら25,000セファ。
1,000セファ~1,500セファで屋根付きのレストランで食事ができるのに、その15倍以上って経済格差がすごくないですか?
そういうところで食事ができるのは、ブラン(白人)と、そのブランたちと一緒に仕事をやってきて権力を手に入れた一部のコートジボワール人だけです。
私の友だちは、そういう世界とはちがうところに生きています。

さて、カナダ到着日は夜だったのですぐ寝て、次の日は小雨が降り注ぐなか、チャイナタウンでランチをしました。
コートジボワールにはチャイナタウンはありません。
しかも、衝撃的なことに、西アフリカでは中華料理はセレブだけが行ける高級階層の食事らしいのです。


かめ  アメリカとかでは中華料理は安く食べられる食事だって知ってショックだった

ねこ  学生の時、おなか一杯ごはんが食べたくなったらチャイナ選んでたからね

かめ  あんた、パンダ好きだったよね
     (注:パンダエクスプレス。日本にも支店ができたけれど潰れてしまった)
     アフリカでは中華料理は高級品、運転手付きの企業の幹部が乗り付けるような

ねこ  ふうん、そりゃ真逆でおかしいねえ

かめ  社会的な格差、階級、ランクのつけかたっていうか、そういうのを感じるね


アビジャンでは、中華と言うと日本でいうと1万札を札束で叩いて払うようなイメージなんでしょうか。
(叩かなくてもいいけど、イメージです)
成金臭くっていやですね。


ねこ   たまには中華でも食べたいとは思うけども

かめ   2500円ぐらいであるよ

ねこ   2500円?! かける5で12,500セファ? もっと普通のところで

かめ  西アフリカではそれが普通だよ、中華は高級品なの!


真逆でおかしいですね。
さて、久々に食べた中華は、厳密には中華じゃなかったみたいです。ベトナムかな?
メニューは中華、ベトナム、タイと混ざっているようでした。
アジアなら何でもごった煮ということでしょうか。

体調は万全ですが、暑さ寒さの感覚がおかしくて、急降下したので血流が固まらないか心配です。
トイレの回数も増えたし、汗も出ません。
のんびりと4月の生活の激変による疲れを癒したいと思います。

2017.05.02 Tue l diary トラックバック (0) l top
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※(ン)バカの表記方法を訂正します。→「バカ」 (ン)は発音しないので書かなくていいそうです

ぼんじゅーる、アビジャンからです。
今日の写真は、大学にいた猫さんです。
やせていて目つきがわるいでしょ。こちらの猫はみんな痩せているんです。
たしか、猫って体温調整が自力でできない動物でしたよね。
熱帯にいるのは辛いかもしれません。
手を振って呼びかけて、こちらに視線を合わせてはくれましたが、変なブラン(白人)が来たと思っていることでしょう。
周囲の人は、猫はほとんどかわいがらず、どちらかというと犬を飼っていて、放し飼いにしています。
リードでつなぐ習慣がないんですね。
狂犬病の注射をしてくるんだった、と後悔しています。

さて、今日はタクシーの話をします。
毎日、タクシーに乗って移動する生活が続いています。
青タクシー(区域内限定)と赤タクシー(区域外OK)を使い分けているのですが、ほかのアフリカ関係のサイトから「ウォロウォロ」という乗り物があることを事前知識で得ていました。

タクシーのほかには「バカ」という乗り合いワゴンがあるのですが、「ウォロウォロ」を見かけず、どこにあるのだろうかと首をかしげつつ、ひそかに探しておりました。


かめ  今日はウォロウォロに乗ろうか(青タクシーを止める)

ねこ  ん? ウォロウォロって青タクシーのこと?

かめ  そうだよ



なんと! 
毎日のように(行き先が合わないために)乗車拒否にあう青タクシーが「ウォロウォロ」だったのです。
私の周りにいる人たちは、私に合わせて青タクシー(タクシー/ブルー)、赤タクシー(タクシー/ルージュ)と言ってくれているのかなぁと思いました。



ねこ  知らなかった! 青タクシーが「ウォロウォロ」!

かめ  一応、手話の本にも載っているはず



友だちに聞くと、「うん、ウォロウォロって言うよ」とのことで、タクシーの手話をWの指文字で表す表現を見せてくれました。
この手話は、ココディ地区に住んでいるろう者が使い始めて広まったそうです。
でも、やっぱり私に聞くときは「タクシー・ブルー? タクシー・ルージュ?」というふうに言ってくれます。


先日、「ウォロウォロ」で少し怖いことがありました。
いつもより早い時間に活動を終えて買い物を済ませ、「ウォロウォロ」を運よく交渉2台目でゲットし、帰路についたときのこと。
いつものように大渋滞に巻き込まれ、運転手はイライラと後ろを振り返り、「この野郎、くそ渋滞しやがって」的な独り言を言っていました。
「ウォロウォロ」の運転手は言葉も乱暴で、ブロークンなフランス語を話す人が多いそうです。


どういうわけか、後ろのバカから降りてきた人がいきなり私たちの乗っている「ウォロウォロ」の天井を思い切り平手でたたきました!
そこからはもう、ケンカです!


運転手どうしで


「お前の態度が気に入らねえんだよ!」
「なんだとう、この野郎!」
「くっそやるか!来いや!」



的なやりとりが始まり(夫通訳)、慌てて夫に窓を閉めるように言いました。
このままでは「ブラン(白人)なんか乗せて調子にのりやがって」的なことに発展しかねないと思ったからです。


ところが・・・


夫の側の窓は閉められたのですが、私の側の窓は、昔の日本の車みたいに手でくるくる回して閉めるタイプの取っ手が取れてしまって、閉めようにも閉めることができませんでした。


(ま、いいか。ケンカだと男は男に絡むから私は大丈夫かな)


と、根拠のない理由を自分に言い聞かせて、目を合わせないように息を低くしていました。



かめ  やばいな、様子見て出るか判断して合図するから

ねこ  わかった


しかし、どんどんエスカレートしていき、激高した相手の男は天井を叩くわ、蹴るわ、やりたい放題。


客の立場は・・・・

忘れられてます。



いったい、彼の生活全体にどんな不満が蓄積されているのでしょう。
もっとプラスの方向にエネルギーを向けられたらいいのに。
商売道具に暴力を振るわれては、運転手も黙ってはいません。
助手席に座っていたおしゃれな雰囲気の女性の乗客に様子を聞くと「大丈夫。戻るから」と平常心でした。


どうやらケンカは収まり、「ウォロウォロ」は急発進しました。
しかしその後、割り込もうとしたバカが「ウォロウォロ」の車に当たったとか当たってないとかで、またケンカが始まってしまいました。



かめ  「壊しやがって!」みたいなことを言ってます(通訳)

ねこ  またか(今日は火星の座相が悪いのかな)←占星術的解釈



今度のバカの運転手はとても謙虚で、「だんなさん、ごめんなさい」と謝り続けています。
立場上、乗り物社会の序列があって、原則として次のような式が成り立つようです。


バカ < ウォロウォロ < タクシー・ルージュ


さっきは(ン)バカがウォロウォロにケンカを売ってきたので、必ずしも成り立つ式ではないのですが、原則としてはこのような力関係があります。
「ごめんなさい」と謙虚に謝り続ける(ン)バカ側。
ダンプ車の高い席から様子を見て、何か仲介らしきことを言ってくる人。
「お前早くいけよ、詰まってんだよ、この馬鹿野郎!」的にクレームしてくる前後の車。
衆人環視の中、カオスになりそうでした。


2回目ののケンカには前の席の女性も黙ってしまいました。
私たちも見守るしかありませんでしたが、どうにか戻ってくれたので、ほっとしました。
イライラが収まらないのか急発進し、対向車線に入って盛大に追い抜き、後続にいるであろうバカに対し「ファック!」のサインをする運転手。


そこに、助手席の女性がぴしり!と叱りましたよ。



女性  ゆっくり行きなさいよ!!!

運転手 ・・・・(スローダウン)




そして、私たちが降りるところで、運転手は「ごめんなさい」と小さく謝ったのでした。
おそるべき、女性パワー! かっこいいね! 女性は、こうでなくちゃね!
家事労働など女性が担うべきとされている役割期待が強い社会ですが、柔をもって制するというのか、けんかっ早い男性ほど、このようなタイプの女性の「ぴしり!」とした一言が効くみたいです。


ヨプゴンはこんなふうに社会のもやもやが鬱積していて、エネルギーがいつ爆発するか知れない地域です。
ケンカの様子を見ながら、心理学的な観点からアンガー・マネージメント(怒りの感情の調整)的なアプローチができるといいのかなあと思ったりしていました。
でも、ここで生き抜くためには、怒りすらももてなかったら廃人になるしかないのかもしれません。
ケンカに勝つこと=人生の勝者、という感じの図式が街中にあふれています。
アンガー・マネージメント?! 
そんなものを持ち込んだら、「なめんな、この野郎! 勝負しろや!」的に鉄拳が飛んでくるかもしれませんね。



ねこ  やばかった~格下のバカに当たりまくった感じだね

かめ  ケンカはしょっちゅうだけどね

ねこ  ビール飲みに行きますか♪

かめ  お、今日はイヴォワール(銘柄)が入る日だったね!



近所の「青空バー」で、いつもの「66」ではなく「イヴォワール」はないのと言っていたら、仲良くなったお兄ちゃん店員が「イヴォワールは来週来る」と言っていたのです。


日本の皆さんはそろそろゴールデンウィーク突入ですね、休める方は4月からの疲れをゆっくり癒してください。

2017.05.01 Mon l diary トラックバック (0) l top