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ぼんじゅーる、アビジャンからです。
今日はマラリアについて書きます。
なので、マラリア原虫を運ぶハマダラカの写真にしました。
マラリアにかかった人(夫)を身近に見て分かったこととか、これから行くという人に参考になればと思います。


<マラリアのワクチンはあるか>
コートジボワールに渡航するときには、黄熱病の予防接種が必要になります。
これはだいぶ前のジャーナルに書きました。
しかし、黄熱病のワクチンではマラリアの予防にはなりません。
では、マラリアのワクチンはあるのか?というと、ありません。
これを書いている時点では、まだ世界中でどこでも実用にはまだ至っていないはずです。
写真をお借りした大阪大学ではワクチンの臨床をしたとあるので、期待したいですね。

ただし、薬での予防薬はあります。
私がのんだことがあるものは経由地のフランスで手に入れたもので、けっこう大きな錠剤で毎日飲まなくてはいけません。
この薬は、飲んだら血中にマラリアウィルスを殺す働きをする物質が入り、濃度を一定量に保つために、毎日飲まなくてはならないものです。
厳密には予防する薬ではなく、ウィルスを運んでくるハマダラカに刺されても、ウィルスを殺す働きをします。
1週間ぐらいの旅行なら毎日薬を飲んでもいいのですが、この薬は肝臓に副作用があり、また、若い女性は妊娠することができません。
日本の政治家で誰かがこの予防薬を飲んで、気分が悪くなったというようなニュースが流れたのを記憶しています。
けっこうきつい薬なのです。
なので、長期旅行者は、薬を飲むという選択肢ではなく、発症したらどう対応するか、ということに力点をおいたほうがいいようです。


<そもそもどうやってかかるのか>
マラリアは、マラリア原虫を運ぶ特定の蚊にさされることによって感染します。
通常の家にいる「家蚊(いえか)」は、マラリア原虫を運ぶわけではないので、大丈夫らしいです。
羽にまだらの模様があるので、ハマダラカと呼ばれている蚊だけがマラリア原虫を運ぶとか。
だから、ちょっと模様があって珍しい蚊だな、と思ったら観察していないでたたきましょう!
さされたら、しばらく潜伏期間に入ります。潜伏期間はとくに何も起こりません。
そして、疲れた時に一気にマラリア原虫が攻撃をはじめ、どっと症状が現れます。


<どんな症状があるか>
寒気がして、頭が痛くなり、熱がどんどんと上がっていき、39度を軽く突破します。
通常の解熱剤(バファリンやカロナール)ではまったく効きません。
39度が38度ぐらいにはなるかもしれませんが、あっという間に39度に戻ります。
あまりに効かなさすぎるので、「これはおかしい、ふつうの風邪ではない」とすぐわかります。
意識がもうろうとしてきますので、寒気の段階で準備を始めておくことです。


<どう準備すればいいのか>
寒気がした段階で、もしかしたらを想定し、「この病院に行く」「保険書類はこれ」「お金はここ」「呼ぶのは誰」と決めておくことです。
誰かと一緒にいるならその人が動いてくれますが、そうでないときは、「今寒気がしていてマラリアかもしれない。何時の段階で連絡して返事がない時はこうしてほしい」というふうに、周囲に連絡しておくことでしょうか。
そして、万一を考えて入院セットを作っておくことです。
下着、歯磨き、タオル、水のボトルなど、あったほうがいいでしょう。
私は薄い毛布も持っていきました。
コートジボワールでは冷房がきんきんに効いていることがひとつのサービスだと考えられているので、私立病院はとても寒かったです、毛布は持って行って正解でした。


<現地の人はどうなのか>
現地のコートジボワールの人たちは、マラリアは「パリュー」と呼んでいて、重い風邪扱いです。
赤ちゃんのときから病気で亡くなる確率が日本よりも高くて、内戦も含めて、そういう状況を乗り切って大人になった人たちが生き残っています。
だから、ある意味、安全で衛生的な日本で生まれ育った私たちに比べてずっと強い人たちなのです。
現地の人とマラリアを経験していない国からの旅行者を一緒にしてはいけない、という話を聞きました。
つまり、具体的には「パリューになった?薬飲んで寝ていればいいよ」という助言に従ってはいけないということです。


<救急車を呼ぶかタクシーか>
これは暮らしている地域の状況によります。
タクシーを家まで呼ぶことはできないので、タクシーを拾える道路まで本人が歩けて、なおかつ交通が渋滞していなければタクシーでいいでしょう。
コートジボワールでは、救急車は夜間は治安上の問題で走っていません。
そういう理由もあって、私たちは朝まで待ちました。救急車は、病気の場合は有料です。
日本とちがってすぐ請求されるので、「日本で医療を受ける」という感覚で多めに持っていきましょう。
普段から現金を用意しておくのもだいじなことです。
私たちが利用した救急車は5000円でした。
私は聞こえないので電話ができないため、友人に朝に来てもらい、その場で電話してもらいました。


<どの病院に行くべきか>
現地の良い病院は元気なうちに把握しておきましょう。
現地の人たちが行く国立(公立)病院は、もしかしたら注射針の使い回しなど衛生面で不安が残るそうです。
私たちはこの国でのトップレベルの私立病院に入りました。
国立(公立)病院にはない以下のサービスを求める場合は、高くても私立病院を選択することをおすすめします。
この私立病院でも、医療ゴミを分別すると言う考えがなくて、点滴チューブとかをそのあたりの私がヨーグルトを捨てたゴミ箱に捨てたりしていました。
国立(公立)病院だとレベルが下がるというのなら、どうなるのかという不安な思いがします。
・院内感染の危険をできるだけ防ぎたい
・エアコンがほしい
・個室も選択肢として考えたい
・病院食が出る(こってりだけれども)
・総じて日本的な水準に近い治療が受けられる

<どうやってマラリアだと判定するか>
血液検査でわかります。到着したら血を抜かれて、検査に出して、数時間以内に判定が出ます。
マラリア判定なら即入院です。

<治療しないとどうなるか>
マラリアは緊急に治療を開始しないと命にかかわります。
マラリアの種類によっては、24時間以内に治療を開始しないと死に至ることもあります。
(こちらで流行しているのはこの最強のタイプ)
時間がたてばたつほど、マラリア原虫が赤血球をどんどん破壊していきます。
高熱が出たら、つべこべ言わずに病院に行きましょう。
検査の結果、マラリアではなかったのなら、「なんだ違ったのか、もったいない」とか思わずに、素直に喜べばいいのです。


<どんな治療をするか>
2泊~3泊程度、点滴です。ひたすら点滴。
ひどい頭痛がするので、痛いときには鎮痛剤を打ってもらいます。
あとは吐き気がけっこうすごいです。

<退院後はどうするか>
薬局に行って薬を買い、3日ほど集中して残っているかもしれないウィルスをたたきます。
けっこうきつい薬です。
のんびりなまけて、寝て、フルーツを食べて、ぱれすタイムを楽しみましょう。
「ぱれす」はフランス語で怠けるという意味です。
1週間ぐらいは、とにかく体力の回復につとめて、あれこれ動き回らないことです。
あと、薬で肝臓に副作用があるので、禁酒ですね。

<免疫はつくのか>
一度かかったら免疫はつくのか、といういう疑問がありました。
つかないそうです。ということは、何度でもかかるんですね(涙)。

<日本でマラリアを診れる医者はいるか>
日本では通常マラリアがないので、マラリアにかかった患者を診たことのある医者はほとんどいないと考えていいでしょう。
日本全国でも拠点的に絞られてくると思いますので、危ない地域に行ったときは、帰国後にどの病院に行けばいいか、政府機関などに問い合わせて把握しておく必要があると思います。
潜伏期間があるので、帰国後にマラリアを発症したら、マラリアが分かる医者に診てもらってください。

<最後に>
マラリアはきちんと治療を受ければ治ります。
その国に行かないという選択をしない限り、完全に予防することはできません。
長袖で、長ズボンで、と言いますがここは熱帯です。暑いですね。
マラリアになる前に熱中症で倒れるのが先ではないでしょうか。
顔とか首とかも刺されますしね。
私は半袖で過ごしています。
蚊取り線香をたいたり、肌にスプレーしたりしていますが、外に出るときに蚊取り線香と一緒に出るわけにはいきません。
完全には予防できないと認識したうえで、事前の準備をすればいいと思います。
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2017.06.01 Thu l diary トラックバック (0) l top

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