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ぼんじゅーる、ラマダン中のアビジャンからです。
この国の宗教比率では、クリスチャンがやや多く、おおざっぱに6対4ぐらいの割合だそうです。
町中のいたるところにモスクというムスリムの礼拝所があり、朝や昼は静かですが夜になるとコーランが聞こえてきます。
アビジャン最大のモスクはプラトーにあって、とてもきれいな青の丸い屋根がシンボルになっていて、タクシードライバーも「青いモスク」と言えば即座に分かってくれます。
日本ではムスリムと言うと過激派テロのイメージが強いですよね。
何か危ないことをしそう、と思っている人もいるかもしれません。
でも、こちらでは日常の中にムスリムが溶け込んでいて、クリスチャンと共存しています。
今日は、そうした日常的なことから分かったことを書いてみたいと思います。

クリスチャンとムスリムが共存していると書きましたが、テロの影響で偏見が生まれているという状況もあります。
先日聞いたところでは、コートジボワールはテロへの警戒レベルが高いらしく、空港で携帯の着信音をコーランにしていた人がいたそうです。
その携帯に電話がかかってきて、コーランが流れました。
空港にいた「ヨーロッパ人」(外国人を指す総称)は固まったそうです。
その人は、「あ、失礼!」と言ってすぐ切ろうとしたのですが、即座に警察や軍に囲まれて、それはテロの時に実行犯が言う言葉と同じだから切るようにと注意を受けたということです。
この話を聞いて夫はとても怒っていました。

かめ  ムスリムに対してなんて失礼なことなんだ
ねこ  実行犯が言う言葉と同じなんでしょ? それは怖いよ
かめ  宗教上の聖なる言葉だよ? 冒涜だよ、笑い話にするなんて

そうそう、この話をしていたのはクリスチャンのグループでした。
ムスリムの人がそういう話をして笑っているということではありません。

さて、ラマダンというと絶食と言うイメージがあるのですが、朝は陽の昇る前に食べて、夜は日が暮れてからまた食べるという感じらしいです。朝と夜の間だけ絶食と言う感じです。
これはいろいろと例外があるということを知りました。
聾学校で最後の週にラマダンに入ったのですが、生徒の給食はどうするのかと思って様子を見に行くと、職員が教えてくれました。

職員  ムスリムの男子、立って!(男子立つ)
    はい、男子はクリスチャンとムスリムで分かれて食べるの
    ムスリムの女子、立って!(女子立つ)
    はい、女子はクリスチャンとごちゃ混ぜなの
ねこ  なるほどー。って、ラマダン中でも食べていいの?
職員  うん、子どもが給食食べるのにムスリムだけ無しとかかわいそうでしょ?
    子どもはいいんだよ、学校のルールに従う、家庭では家庭のルール

へええ。そういうことなんですね。
聾学校は寮なので、子どもを送り届ける日曜の夜から金曜の昼まで、ごはんは3食食べられるということです。
ほかにも戦闘中の人、病人、妊娠中の人は食べてもいいという例外があるそうです。
ムスリムにも厳格な人がいれば、そうでもない人がいて、うちの家主さんもムスリムだけどビール飲んでたばこ吸い放題な人で、たぶん家の外では食べて飲んで、家に帰ったら家のルールに従うという感じなのかなという説明を近所の人から聞きました。

ここは熱帯なので1日2リットルは水を飲まないと、飲んでも飲んでもどんどん汗になってトイレに行かないぐらいなので、大変な気候条件のところなのですが、そこでラマダンに入るわけなのですね。
もう半分以上過ぎていますが、ムスリムの人が怒りっぽくなるから気を付けるようにと言うことでした。
例えば、お店の人とか自分は食べられないけれど客のためには料理をするわけです。
野菜の販売をしている人に「安くしてよ」「おまけつけてよ」と交渉しても、機嫌悪く怒鳴り返されることがあるということでした。だから、そういう人にあたったら「ラマダン中なんだな」と考えて、少し高くてもしょうがない、買うか他を探すかということを教えてもらいました。

そういや、今、うちの家主も怒りっぽくてコミュニケーションがうまくとれないことがあります。
もともとはフレンドリーで陽気な人なのですが。
もめずに、ラマダンが無事に終わることを祈っています。

写真は、そうそう。
説明が最後になりましたが、ラマダンの時期になるとスーパーで売りに出されているデイツ(またはデーツ)という干した実が大量に売られています。
これはムスリムたちが、ラマダン中の食事の前に胃に負担をかけないように最初に口にするものだそうです。
スーパーも大セールで、もっと大きな箱レベルで売っていて、家族全員で食べるのだなあという感じです。
ラベルを見るとチュニジア産でアラビア語とフランス語の表記があり、「サハラの真珠」と書かれています。

これは経由地のドバイの空港で見かけるお土産と同じですが、ドバイで売られているものに比べるとあっさりしていて、茶色も薄く、そこまで甘ったるくない感じです。
ここはいつも暑いので、ちょっと口にして消化をしやすくして、そこから食事と言うのは、ラマダン中のムスリムでなくても、私たちもあやかりたい習慣だと思い、いただくことにしました。
素朴で自然な味わいでおいしいですよ! 皆さんも機会があったらぜひ、口にしてみてください。

※ここまで書いたところ、外務省から安全情報の連絡が入りました。
 ISがラマダン中のテロの呼びかけをしているということです。
 イスラムの名や習慣を利用したすべてのテロがなくなりますように、祈るしかありません。
 各地に暮らす人々の無事を願うばかりです。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 (以下、公開情報のため転記)

イスラム過激派組織ISILがラマダン期間中のテロを呼びかける声明を発出しています。
●5月27日(土)から6月27日(火)頃は,イスラム教のラマダン月及びラマダン明けの祭り(イード)に当たります。
…中途省略…
1 6月12日,イスラム過激派組織ISIL (イラク・レバントのイスラム国)は,ラマダン期間中のテロを呼びかける声明を発出しました。ISILは,2015年及び2016年にも同様の声明を発出しています。同声明との関係は明らかではありませんが,過去2年,ラマダン月に多数のテロ事件が発生しています。
今年についてもラマダン開始後,多数のテロが発生しており,そのうちイラン,仏,オーストラリア,英国,フィリピン等での事件については,必ずしも関与は明確ではないものの,ISILが犯行を主張しています。
…中途省略…
3 近年,ラマダン月に多くのテロが発生していることを意識し,以下の対策をお願いします。
(1)最新の関連情報の入手に努める。
(2)金曜日に注意する。金曜日はイスラム教徒が集団礼拝を行う日であり,その際,モスク等宗教施設や群衆を狙ったテロや襲撃が行われることがある。本年のラマダン月については,6月2日,9日,16日及び23日が金曜日に当たる。
(3)以下の場所がテロの標的となりやすいことを十分認識する。
観光施設,観光地周辺の道路,記念日・祝祭日等のイベント会場,レストラン,ホテル,ショッピングモール,スーパーマーケット,ナイトクラブ,映画館等人が多く集まる施設,教会・モスク等宗教関係施設,公共交通機関,政府関連施設(特に軍,警察,治安関係施設)等。
(4)上記(3)の場所を訪れる際には,周囲の状況に注意を払い,不審な人物や状況を察知したら速やかにその場を離れる,できるだけ滞在時間を短くする等の注意に加え,その場の状況に応じた安全確保に十分注意を払う

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2017.06.13 Tue l diary トラックバック (0) l top

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