FC2ブログ
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--.--.-- -- l スポンサー広告 l top

ぼんじゅーる、1週間ぶりの雨(の天気予報)を迎えたアビジャンです。
アビジャンにある国立社会福祉訓練校で手話を教えている友人に頼まれて、1時間ほど話をしてきました。
写真は、講師である友人が私のサインネームを紹介してくれているところです。

友人が忙しすぎて原稿の打ち合わせができそうになかったので、こちらで話せる案をドラフトにまとめて書いて送っておきました。
前日になって「もっとこういう話をしてほしい!」というリクエストがあって、具体的にあったのなら先に言えよなあ、とストレスを感じましたが、リクエスト通りに直して向かいました。

国立社会福祉訓練校は、高校を卒業した後の人から、大学を終えた人、社会人の人とさまざまな年代の人が集まっていました。
想像ではもっと若い人がいるのだろうと思ってましたが、入ったクラスは30代以上の人も多かったです。

この学校を卒業したら、社会福祉の仕事をすることができるそうです。
社会福祉の分野もまた、同じ人が何十年もトップの座を牛耳っていて、動きのない世界と言うか、それがこの国のやり方なのか、25年この世界、30年この世界と言うようなドンがいます。
仕事としてやりにくいだろうなと思います。
日本みたいに、役人は定期的に異動するのが結局のところ癒着を防ぐために一番いいのではないでしょうか。

学校は広くて、まるで大学のようでした。ヤシの木もバナナも裏庭にありました。
大学と違うのは、制服があることです。

まずは黒板に世界地図を書いて「日本の場所わかりますか?」と尋ねました。
その時に、友人にアフリカ大陸の形がおかしいと直されました(笑)。
しかも、直された地図、アフリカがでかすぎる!

日本の人口と聴覚障害者の数、その数の根拠、身体障害者手帳制度とサービス、ろう教育(ここは友人の希望でさらっと触れる程度のみ)、手話通訳士と者の制度とその登録者数、手話言語条例、障害者差別解消法などについて話して、逐次通訳なのでだいたい1時間です。

手話の読み取りは友人がしてくれました。
私のはんぱな手話を理解してくれる頼もしい友人です。

そこから質疑応答になりました。

Q 障害者差別解消法ができたということですが、メインストリームに進む子どもが学校に断られたらどうすればいいのですか?
Q 鳥取県は日本初の手話言語条例ができたということですが、政府はお金を出してくれるのですか?
Q ろう者でも公務員になっている人は日本にいますか?
Q 日本でもこの学校と同じような学校はありますか?
Q コートジボワールと日本の聾学校で違うと思うことは何ですか?
Q コートジボワールのろう者と日本のろう者が会ったときに会話は通じるのですか?
Q 職場に入れば聞こえる人は手話を知らないけれど、ろう者とどうやって会話すればいいですか?
Q 日本の聾学校は高等部まであるそうですが、コートジボワールでは無理なので日本が学校を建ててくれればいいのではないですか?
Q 日本のような先進国に自分も行って研修したいので、その協力や紹介をしてください。
(その他個人的なことに関する質問あり)

最後の2つ、驚いたなあ。
日本が建てるって、どうしてそういう発想になるんだろう。
でも、実をいうと、今の聾学校の建物も、国立であるのに建物は政府がお金を出していないんです。
民間企業がお金を出して今の校舎ができたとのことでした。
だから、政府が公的事業として建設するという意識はないのかもしれません。(国立なのに)

それと、いろんな国内企業がアビジャン以外の地方に学校を作ろうとして建物は建てたことがあるけれども、そのときに水道や電気のインフラ関係には企業は絶対にサインしてくれないそうです。
それは、水道や電気の契約にサインしてしまうと、支払いを永久にしないといけなくなるからだそうです。
最後のインフラだけは、コートジボワール政府が払うように主張して、責任をもってほしいと言うのですが、政府は水道と電気を払ってくれないので、結局建物だけでは開学できず、プログラムは頓挫してそのまま放置されているケースがあるということでした。
日本での研修については、JICAが障害者対象には実施しているのですが、聞こえる人については私は良く知りません。
でも、聞こえる人ならもっとチャンスが開かれているはずだと思うのです。

終わってから夫と話をしました。

ねこ  日本に行きたいっていうの、聞こえる人のあるのかね?
かめ  ある、大学に来てた
ねこ  ほんなら、それ紹介したったらええやん♪
かめ  ただし! 条件があって日本語の読み書きに堪能であること
ねこ  はあああっ、そりゃ無理やろ
かめ  内戦で大学の日本語専攻も閉鎖されてしまったし…

コートジボワールで日本語専攻! あったんですねえ。
コートジボワール日本語を教える仕事をしたい人、今ならチャンスですよ!
(募集してないので責任はもちませんが、やりたければ来ればチャンスはあるかも)
でも、内戦がすべてを破壊してしまって、まだ復旧していないのです。

ねこ  あと、日本が学校を建てろっていうのも驚いたな
かめ  アフリカあるあるです
ねこ  支援もらい慣れすぎなんだよ
かめ  ははは、政府がそういう方針で政策出してるもの
ねこ  だから当たり前になってるんだよね

支援については、「何かしてあげたい」という気持ちは大事だと思います。
でも、支援と言うのは実はその場で単純にお金やモノを提供して終わりだというものじゃない。
支援はプロフェッショナルでなければ、花実も咲きません。
建物だけ建てて電気と水のない学校では開けないということが起きたりするんです。


これまで、漠然とアフリカを支援できたらいいなと考えていたことがあるのも事実で、これまでの3か月の滞在はそうした自分の甘さを反省することにもなりました。
私は、支援は支援のプロに、JICAやユネスコ等の活動に、仕事として任せたいと思います。


これから、コートジボワールでは、手話を覚えた社会福祉の専門家がこれからどんどん誕生していきますよ。
日本では社会福祉士に手話は必修ではありませんよね?
どうして手話は置き去りなんですか?
日本がコートジボワールから学ぶことは、多くあるとも感じた一日でした。
スポンサーサイト
2017.07.15 Sat l diary トラックバック (0) l top

トラックバック

トラックバック URL
http://deafjournal.blog.fc2.com/tb.php/572-6cd7c638
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。